外壁にカビが生えてしまう原因と対策方法をご紹介します

外壁や屋根にびっしりと生えたカビは、見た目にも衛生的にも気持ちのいいものではありませんよね。

さらに、カビが生えやすい外壁をメンテナンスせずに放置していると、耐久性が落ち、アレルギーなどの病気の原因にもなってしまうことがあります。

今回は、カビが生えてしまう原因や、カビの対策方法について解説していきます。

目次

カビの基礎知識と外壁に生える原因

外壁に発生するカビの除去・予防を効果的にするためにもまずはカビとは一体どういうものなのか、なぜ外壁に生えてしまうのかについて知っておきましょう。

カビは湿気を好む菌類

カビは菌類の仲間で湿気を好み、胞子を作って繁殖する微生物です。

一定の湿度と温度があれば、外壁だけでなく室内の壁や床、衣類や食べ物などのあらゆるものに発生し、コロニーと呼ばれる集まりを形成しながら、どんどん増えていきます。

身の回りの生活用品や食品にカビが発生してしまうと、不快な気持ちになってしまうのは言うまでもありません。

しかしカビの恐ろしい点は、その存在が人や建物に悪影響を及ぼすという点です。

◇カビはアレルギーの原因物質

カビの胞子が含まれる空気を継続して吸い込み続けると、アレルギーを発症する恐れがあります。

アレルギーの症状は主に、皮膚のかゆみや、せきや鼻炎、肺の疾患などがありますが、人によって症状の種類や程度は異なります。

それまでカビに触れても何ともなかった人が、急にカビに触れると身体の違和感を覚えるようになるケースもあれば元々疾患をお持ちだった方が重症化することもあるでしょう。

◇大量に繁殖したカビが家の美観を損ねる

カビは建物の築年数に関わらず、湿度や温度、カビの栄養となる成分などが揃えば簡単に繁殖します。

外壁や屋根の至る所にカビが生えた建物を見ると、建てて間もない住宅であっても一気に老朽化した見た目になってしまうでしょう。

また、カビ菌が増殖した場所は「菌糸」と呼ばれるカビの根っこのようなものが内部まで伸びています。

そのため、表面の胞子だけを除去しても、根本の菌糸を除去しなければ、また繁殖してしまうので簡単な水洗いでは完全に除去できない点も注意が必要です。

外壁のカビとほかの汚れの違い

外壁の汚れには、カビ以外にもコケや土埃など様々なものがあります。

これらには見た目にあまり違いないように感じています。

しかし、どの汚れにも種類ごとに広がり方や繁殖方法に違いがあるので

除去や予防には違うアプローチを用意しなくてはいけません。

見分け方のコツを抑えておきましょう。

◇コケとカビの見分け方

コケは藻類の仲間で植物です。

カビのような緑色をしていて、カビと同様に湿気や水分を好みますがコケは植物なので、光合成をおこないます。

ですので、カビなどの菌類とは違い、日当たりの良い場所でも水分があれば繁殖していきます。

◇土やほこり汚れとカビの見分け方

外壁に大気中のチリやほこり、排気ガス、土などが付着し、蓄積されていくと表面がくすんで黒ずんだ見た目になります。

この汚れは生物であるカビと違い、根を張ることはないので、よほど油分や潮風が多い立地ではない限り、業務用の高圧洗浄機で除去してしまえば、再び蘇ることはありません。

しかし、汚れが蓄積されていくと、その箇所に水分が溜まりやすくなり、カビやコケを誘発する恐れがあるので、油断はできません。

外壁にカビを繁殖させないためには

カビが生えにくい丈夫な外壁を手に入れるためには、カビの徹底的な除去と再発を防ぐためのアプローチが必要になります。

外壁のカビを徹底的に除去する

外壁や屋根に付着しているカビは、専門業者に除去してもらうとこができます。

業務用の高圧洗浄機で、外壁・屋根表面を洗うとこである程度のカビは落ちていきます。

◇ビカン工法でカビを除去する

カビの菌糸が外壁内部や塗膜まで達している場合、高圧洗浄をしても、目に見える部分の汚れしか落とせず、すぐにカビが再発してしまいます。

このようにしつこいカビの除去は専用薬剤を使用したビカン工法での洗浄が効果的です。

薬剤が、カビの菌糸にダメージを与えるので、カビの再発防止に大きな効果を発揮します。

何度も発生するカビでお悩みであればこちらの方が良いかもしれません。

◇ご自身でカビを除去する場合は細心の注意を

発生して間もないカビであれば、やわらかいスポンジを使用し、水洗いで落とすことができます。

このとき、カビが皮膚に付着したり、体内に入ったりしないように、目を保護するためのメガネやマスク、ゴム手袋をしておきましょう。

金属のたわしや、スチールスポンジで力をいれてゴシゴシ磨いたり、相性の悪い洗剤を選んだりすると、外壁材や塗装を傷つけてしまう恐れがありますので絶対に使ってはいけません。

さらに、万が一高所の作業中に転倒したり、カビ菌を含む水が目に入ったりすればケガや病気などの重大な事故にも繋がりかねません。

もし清掃方法がわからないときは、素人判断で行動を起こす前に、専門業者に相談することをお勧めします。

外壁のカビを予防する

定期的な水洗いや外壁の点検がカビ予防には最も効果的です。

しかしカビが発生しやすい家の場合、カビの為に何度もクリーニングを行うと家計の負担にもなってしまいます。

カビが何度も再発するのであれば、防カビ効果を持つ塗料等で外壁を保護しましょう。

まとめ

外壁のカビはすぐに建物に悪影響を及ぼすものではありませんが、いつもでもそのまま放置していると外壁の深部まで、根を張っていき、綺麗に除去できなくなってしまいます。

除去方法やカビの深刻度が判断できないときは、専門業者に連絡して適切な道具と方法で外壁のクリーニングを行いましょう。

その際は、カビ以外にもご自宅の劣化症状をしっかり調べて、ご自宅にとってベストなプランを考えることが大切です。

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